名古屋場所【千秋楽】この一番[幕内]Part2

本場所

●照ノ富士 ー ○琴櫻

かたや前日はよもやの黒星だったもののこの一番に勝てば10度目幕内最高優勝となる横綱照ノ富士

こなた優勝争いから既に脱落したとはいえ照ノ富士から初白星を挙げ大関の意地を見せたい大関琴櫻

立ち合いで左前褌を狙う照ノ富士と両差しを狙う琴櫻。先に二本覗かせた琴櫻は前に攻めたかったが、照ノ富士が両腕を極める形で反撃に出た。そこで琴櫻は左の差し手をサッと抜くと同時に上手に手をかけ、そのまま出し投げで照ノ富士を土俵に沈めた。

琴櫻が大仕事を成し遂げ、ついに照ノ富士から初勝利を挙げました。

今場所はなかなか波に乗れず、終盤で喫した痛恨の三連敗によりすっかり存在感を失っていましたが、最後の最後で盛り上げ役を担ってくれましたね。

大関にとっての勝ち越しといえる二桁白星を結果的には果たしたので、そういった意味での安定感はさすがです。

ただ、目標として掲げる優勝のためにはもう二つ三つの星を黒から白に変えなければいけません。ここ数場所で悔しいという思いも大分積み重なったと思うので、来場所こそは悲願を成就してほしいです!

一方の照ノ富士は前日の隆の勝戦と同様にこの一番でもどこか精彩を欠きましたね。こう立て続けにミスを重ねるとは全くの予想外で照ノ富士らしくありませんでした。

この取組の結果、令和6年名古屋場所の幕内最高優勝は照ノ富士と隆の勝による優勝決定戦へと持ち込まれることになりました。

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