●照ノ富士 ー ○隆の勝
かたや中日からの6連勝であれよあれよと言う間に優勝争いに加った隆の勝。
こなたこの一番に勝てば節目となる10度目の幕内最高優勝を手にする横綱照ノ富士。
立ち合いでいきなり隆の勝の右腕を手繰りにいった照ノ富士。しかし、それにより上体が起きてしまった上に隆の勝の左おっつけと右喉輪をまともに受けたことで一方的に後退して寄り切られた。
隆の勝がお見事な内容で照ノ富士から通算で3つ目の金星を獲得しました!
上位総当たりではない番付から最終盤で結びの一番に大抜擢された中で最大限の力を発揮できるのは途轍もなく凄いことだと思います。
一方の照ノ富士は前回の対戦で敗れていること、以前隆の勝を相手に今日と同様に立ち合いの手繰りで白星を挙げていたことなどの複数の要因が重なって消極的な選択をしてしまい墓穴を掘ったという印象です。
ただ、直接対決こそ敗れたものの後続の隆の勝とは星一つの差があるので、照ノ富士はなお優勢です。
優勝決定戦となる条件は「本割で隆の勝が大の里に勝つ+照ノ富士が過去全勝中の琴櫻に敗れる」というものなので、可能性としては低いとは思います。
それでも13日目で優勝が決まってしまうかもしれないというところから千秋楽までその行方が分からなくなっただけでも一大相撲ファンとしては歓迎の展開です。
愛知県体育館での名古屋場所はいよいよ明日が最終日です。どういう結末になるのか楽しみですね!